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病気の基本肺がん予防

喫煙・受動喫煙が気になる。肺がんリスクと禁煙を考えるときに知っておきたいこと

肺がんの発生要因としてもっともよく知られているのは喫煙です。国立がん研究センター がん情報サービスでは、喫煙だけでなく受動喫煙も肺がんリスクを高めると案内しています。リスクを知ることと、今ある症状を見逃さないことを分けて考えるのが重要です。

公開日

2026年3月29日

更新日

2026年3月29日

読了目安

8

参考文献

2

この記事で分かること

喫煙は肺がんの重要な危険因子で、喫煙量や開始年齢が若いほど危険性が高くなります。
受動喫煙も肺がんリスクを2〜3割程度高めるとされています。
禁煙後10年でリスクは下がりますが、症状がある場合は予防の話とは別に受診を考える必要があります。
01

喫煙と受動喫煙は肺がんリスクを高める

まずは、どのくらい強い関連があるのかを押さえます。

肺がん 予防・検診のページでは、喫煙は肺がんの危険因子の1つで、喫煙者は非喫煙者と比べて男性で4.4倍、女性で2.8倍肺がんになりやすいと案内されています。喫煙を始めた年齢が若く、喫煙量が多いほど危険性は高くなります。さらに、受動喫煙も肺がんになる危険性を2〜3割程度高めるとされています。

  • 喫煙習慣がある
  • 喫煙開始年齢が若い
  • 喫煙量が多い
  • 受動喫煙の影響がある
02

禁煙と検診の考え方

予防では禁煙が軸で、検診は無症状の人が定期的に受けるものです。

肺がん 予防・検診のページでは、禁煙を始めてから10年後には、禁煙しなかった場合と比べて肺がんのリスクを約半分に減らせることが分かっていると説明されています。また、肺がん検診についてのページでは、対象者は40歳以上で、1年に1回受けることが勧められています。ただし、検診は症状のない人が対象であり、症状がある場合は検診ではなく受診が優先です。

  • 禁煙は肺がん予防の基本
  • 40歳以上は年1回の検診を考える
  • 症状があるなら検診待ちにしない
  • 受動喫煙を避ける工夫も重要

リスクが高く症状もあるなら受診を優先

喫煙歴や受動喫煙歴があって、血痰、長引く咳、胸痛、息切れなどがある場合は、予防の話より今の症状の評価を優先した方が安全です。

03

リスクの話と、今ある症状の評価は分けて考える

リスクがあっても無症状なら検診、症状があれば受診という整理です。

喫煙や受動喫煙の影響が気になる人では、「将来のリスク」と「今ある症状」を分けて考えると整理しやすくなります。無症状なら禁煙と定期的な検診が重要で、すでに咳、血痰、胸痛、息切れがあるなら外来受診が優先です。症状が複数あって説明しにくい場合は、トップページの「症状から調べる」で現在の症状のまとまりを整理してから受診すると相談しやすくなります。

  • 禁煙と検診を考える
  • 受動喫煙を減らす
  • 症状があれば受診する
  • 現在の症状は別に整理する

AI相談は現在の症状整理に限って使う

トップページのAIは肺がんリスクの判定ではなく、今ある咳や血痰、胸痛の経過を整理して受診時に伝えやすくする補助として使うのが適切です。

参考文献

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