この記事で分かること
減塩は「薄味」より入り口を減らす
塩を全部我慢するより、塩分が増えやすい行動を減らす方が続きます。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、日本人の高血圧の大きな要因として食塩のとりすぎを挙げています。高血圧や慢性腎臓病の重症化予防では、1日6g未満の食塩相当量が推奨されています。まずは、麺の汁を飲み切る、味噌汁を1日2杯以上飲む、しょうゆやソースをかける習慣など、塩分が上がりやすい場面を減らすのが現実的です。

- しょうゆやソースは「かける」より「つける」にする
- 麺類の汁を飲み切らない
- 漬物、加工肉、インスタント食品の頻度を下げる
- 香辛料、だし、酢、柑橘を使って塩味以外を足す
飲酒と体重を一緒に見る
塩分だけ気をつけても、飲酒や体重の影響が強い人は数値が動きにくいことがあります。
e-ヘルスネットでは、高血圧の原因として肥満や飲酒も重要とされています。若年から中年では、体重増加を背景に血圧が上がっているケースも少なくありません。お酒は量が増えると血圧に不利で、つまみの塩分も増えやすくなります。体重を少し戻すことと、飲酒の頻度・量を見直すことを同時に進める方が効果を実感しやすくなります。
- 晩酌を毎日から週数回に減らす
- つまみを加工肉や揚げ物から豆腐、魚、野菜に寄せる
- 体重が増えているなら、まず間食と夜食を見直す
- 家庭血圧と体重を同じ時間帯で記録する
最初は全部変えない
塩分、飲酒、体重の3つを一度に完璧に直す必要はありません。最初は「味噌汁を1日1杯にする」「晩酌を週2日休む」など、行動レベルで1つ決める方が続きます。
受診時に医師へ伝えたいこと
食事を変えても高値が続くなら、生活の内容をセットで共有します。
受診時には、健診結果の数値だけでなく、家庭血圧が朝晩どの程度か、食事で気をつけていること、飲酒量、体重の変化、睡眠時無呼吸の疑いなどを一緒に伝えると判断しやすくなります。生活改善を始めても数値が高いままなら、自己判断で長く引っ張らず、薬の要否や二次性高血圧の評価が必要かを相談する段階です。
- 家庭血圧の平均値と測定時間帯
- 最近の体重変化
- 飲酒の頻度と量
- 食事で実際に変えたこと
強い頭痛や胸痛を伴う高血圧は別扱い
非常に高い血圧に加えて、強い頭痛、胸痛、息苦しさ、神経症状がある場合は、通常の生活改善相談ではなく緊急評価を優先すべき場面があります。
参考文献
高血圧
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-003
栄養・食生活と高血圧
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-002.html
ナトリウム
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-024.html
家庭で血圧を測定しましょう
https://www.jpnsh.jp/pub_katei.html