薬の確認市販薬の見方

市販の解熱鎮痛薬の基本。ロキソプロフェンとアセトアミノフェンの違いと使い分け

市販の解熱鎮痛薬は成分によって効き方・向かない人・注意点が異なります。「とりあえず1錠」は選び方を誤ると胃や腎臓に負担をかけることがあります。代表的な成分の違いを知っておくと、症状と体質に合った薬を選びやすくなります。

公開日

2026年3月15日

更新日

2026年3月15日

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この記事で分かること

ロキソプロフェン(NSAIDs)は抗炎症作用が強く、胃への負担を避けるため食後に服用します。
アセトアミノフェンは胃への刺激が少なく、妊婦・高齢者・胃が弱い人にも使いやすい選択肢です。
腎機能が低下している人・妊娠後期・消化性潰瘍のある人はNSAIDs(ロキソプロフェンなど)を避け、薬剤師に相談します。
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ロキソプロフェン(NSAIDs)の特徴

ロキソプロフェンはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類されます。炎症を起こすプロスタグランジンの産生を抑えることで、解熱・鎮痛・抗炎症の三つの作用を持ちます。頭痛・歯痛・生理痛・筋肉痛など炎症が関わる痛みに向いています。一方、同じ仕組みで胃の粘膜保護作用も抑えるため、胃が弱い人や空腹時の服用には注意が必要です。

  • 解熱・鎮痛に加えて抗炎症作用がある
  • 食後服用が基本(空腹時は胃に負担がかかりやすい)
  • 腎機能が低下している人・妊娠後期は原則使用しない
  • 他のNSAIDs(アスピリン、イブプロフェンなど)との重複服用に注意
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アセトアミノフェンの特徴

アセトアミノフェンは解熱・鎮痛の作用を持ちますが、NSAIDsと異なり抗炎症作用はほとんどありません。胃への直接的な刺激が少なく、空腹時でも比較的服用しやすい特徴があります。妊婦(妊娠中に使用できる鎮痛薬の第一選択とされることが多い)、高齢者、胃潰瘍の既往がある人でも選択されます。ただし過量服用では肝臓に重篤なダメージを与えるため、用量を守ることが最重要です。

  • 胃への刺激が少なく食前・食後どちらでも服用しやすい
  • 妊婦・高齢者・胃が弱い人に選ばれやすい
  • 過量服用は肝障害を引き起こすため用量厳守
  • 風邪薬・睡眠補助薬に含まれていることがあるので重複服用に注意

複数の薬に同じ成分が入っていることがある

風邪薬・鎮痛薬・睡眠補助薬を組み合わせると、アセトアミノフェンを知らずに2倍以上の量を摂取することがあります。複数の薬を同時に使うときは必ず成分表示を確認するか薬剤師に相談してください。

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選び方の目安と飲み合わせ

炎症を伴う痛み(歯痛・打ち身・生理痛)にはNSAIDs、胃が弱い・妊婦・高齢者・腎機能低下がある場合はアセトアミノフェンが選ばれやすいです。どちらも処方薬と同じ有効成分が含まれる場合があるため、すでに処方薬を使っている人は薬剤師への確認が必須です。特にワルファリン(血液をさらさらにする薬)との飲み合わせはNSAIDsで注意が必要です。

  • 炎症を伴う痛み: NSAIDs(ロキソプロフェンなど)が向きやすい
  • 胃弱・妊婦・腎機能低下: アセトアミノフェンを選ぶ
  • 飲み合わせ不安: 薬局で処方薬のリストを見せて確認
  • 1日の最大量を守り、必要最低限の期間に留める

参考文献

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