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病気の基本更年期症状

更年期のイライラ・気分の落ち込み。更年期障害とうつをどう考えるか

更年期にはイライラや抑うつ感、気力低下、不安などの精神神経症状が起こりえます。ただし、すべてを更年期のせいにすると、うつ病や不安障害を見逃すことがあります。

公開日

2026年3月26日

更新日

2026年3月26日

読了目安

8

参考文献

4

この記事で分かること

更年期ではイライラや気分の落ち込みは珍しくありませんが、長く続いて生活が崩れるなら受診が必要です。
婦人科で更年期障害として相談しつつ、必要に応じて精神科・心療内科と連携する考え方が現実的です。
希死念慮、朝の著しい不調、仕事や家事が回らない状態は早めの相談対象です。
01

更年期でも気分の波は起こりうる

イライラや抑うつ感は更年期症状の一部として案内されています。

日本産婦人科医会の更年期障害の一般向け資料や診断ノートでは、更年期には抑うつ、不安、気力減退、不眠といった精神神経症状が現れうるとされています。ホルモンの変化だけでなく、仕事、家族、介護などの社会的・心理的要因も重なり、症状の出方に個人差が大きいのが特徴です。

  • 怒りっぽくなる、イライラする
  • 気分が沈む、涙もろくなる
  • やる気が出ない、集中しづらい
  • 不安が強く、寝つきも悪くなる
02

更年期障害とうつをどう切り分けるか

更年期かもしれないが、うつ病を後回しにしない姿勢が重要です。

日本産婦人科医会のQ&Aでは、更年期のうつ状態では婦人科と精神科の共同が必須な領域だと説明されています。いきなり精神科に行きづらい場合でも、まず婦人科で更年期障害かどうかを相談し、ホルモン治療で改善しない抑うつ状態では精神科・心療内科につなぐ考え方が示されています。

  • 数週間以上、気分の落ち込みが続く
  • 仕事や家事が明らかに回らない
  • 不眠や食欲低下が強くなる
  • 死にたい気持ちや消えてしまいたい感覚がある

更年期だろうと決めつけない

厚生労働省のサイトでも、更年期と思っていたらうつ病や甲状腺の病気だった例が少なくないと案内されています。気分症状が強いときは受診を先送りしない方が安全です。

03

相談時に伝えたい情報

気分だけでなく、睡眠、月経、体の症状も合わせて伝えます。

婦人科でも精神科でも、いつから、何がいちばん困るか、睡眠や食欲がどう変わったか、月経やほてりが同時にあるかを整理しておくと診察が進みやすくなります。更年期の症状は複数が重なることが多いので、気分だけを切り出さず全体像を伝える方が有用です。

  • 気分の落ち込みやイライラが始まった時期
  • 睡眠、食欲、集中力の変化
  • 月経不順、ほてり、発汗の有無
  • 仕事や家庭生活への影響

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