病気がわかるのクマアイコン病気がわかる
病気の基本健診の見方

糖尿病予備群と言われたら何をする?受診と生活改善の進め方

糖尿病予備群は、「まだ糖尿病ではないから何もしなくてよい」状態ではありません。血糖はゆっくり上がっていくことが多く、予備群の段階から動脈硬化のリスクが高まることがあります。今のうちに何を変えるかを整理しておくことが大切です。

公開日

2026年3月26日

更新日

2026年3月26日

読了目安

8

参考文献

3

この記事で分かること

糖尿病予備群は、正常より高いが糖尿病と診断されるほどではない血糖の状態です。
症状がなくても、将来の糖尿病や心血管疾患のリスクが上がります。
食事量、体重、運動、再検査の時期を早めに整理する方が安全です。
01

糖尿病予備群とは何か

健診で見つかりやすいのは、症状が出る前の段階です。

糖尿病情報センターでは、糖尿病予備群を「まだ糖尿病と診断されるほど血糖は高くないが、正常より高くなってきた状態」と説明しています。2型糖尿病では、血糖が何年もかけてゆっくり上がることが多く、健診で初めて気づく人も少なくありません。境界型の段階でも、体の中ではインスリンが効きにくい、出にくい変化が始まっているとされます。

健診結果と運動習慣の見直しを通して糖尿病予備群を表した写真
糖尿病予備群で生活改善を始める前向きな文脈に合わせて、健診結果と日常改善が伝わる写真を配置しています。
  • 空腹時血糖が高め
  • HbA1cが高め
  • 体重増加や腹囲増加がある
  • 高血圧や脂質異常症も重なりやすい
02

放置すると何が起こりやすいか

症状がないからといって、安全とは限りません。

糖尿病予備群では、症状がないことが多いため、つい先送りしがちです。しかし糖尿病情報センターでは、予備群の段階から動脈硬化が進み、心臓や脳の血管の病気につながりやすくなることを説明しています。糖尿病の発症を防ぐことが、合併症を減らすうえで最も重要です。

  • 糖尿病に進行しやすい
  • 動脈硬化のリスクが上がる
  • 高血圧や脂質異常症が重なると危険度が増す
  • 体重が増え続けるほど改善しにくい

無症状でも再検査は必要

症状がないから問題ない、ではありません。再検査の時期や追加検査の要否を、健診結果を持って相談した方が安全です。

03

最初にやるべき生活改善

いきなり完璧を目指さず、体重と活動量から始める方が続きます。

糖尿病情報センターでは、食事は腹八分目、野菜を増やす、少しずつでも運動を始める、体重を5〜10%減らす、禁煙するといった生活改善を勧めています。全部を一度に変えるより、まずは食事量、間食、歩数、体重の4つを記録して、改善しやすいポイントから手を付ける方が実行しやすくなります。

  • 間食と甘い飲み物の頻度を減らす
  • 食事量を少し抑える
  • 歩数や運動時間を増やす
  • 体重を定期的に記録する

参考文献

Related Articles

あわせて読みたい記事

病気の基本病気の基本

糖尿病とはどんな病気か。症状、検査、受診時に見るポイント

糖尿病の基本、気づくきっかけ、検査でよく出てくる項目をわかりやすく整理します。

糖尿病は、血糖が高い状態が続く病気です。症状がはっきり出る前に健診で見つかることも多く、血糖値や HbA1c などの検査結果をどう見るかを知っておくと、受診時の理解が進みやすくなります。
2026年3月15日 更新8分で読める
3件の参考文献
病気の基本健診の見方

HbA1cとは?健診結果の見方と血糖値との違い

HbA1c が何を表すのか、血糖値とどう違うのか、健診結果でどう受け止めるかをわかりやすく整理します。

HbA1c は、その場の血糖値とは違い、過去1〜2カ月の平均的な血糖状態を反映する指標です。健診で HbA1c が高めと言われたときは、単独で怖がるより、血糖値や生活習慣と合わせて意味を理解することが大切です。
2026年3月26日 更新7分で読める
3件の参考文献
病気の基本健診の見方

メタボリックシンドロームとは?腹囲と健診結果の見方

腹囲、血圧、血糖、脂質の組み合わせで見るメタボの考え方と、健診結果をどう受け止めるかを整理します。

メタボリックシンドロームは、単にお腹まわりが大きい状態ではありません。腹囲に加えて、血圧、血糖、脂質の異常が重なることで、動脈硬化のリスクが高まりやすい状態を指します。健診結果を点ではなく組み合わせで読むことが重要です。
2026年3月26日 更新8分で読める
5件の参考文献